北部海岸ジオサイト

約12万年前以前の地層が、隆起し波浪により侵食を受けた結果、露頭として海岸線で見られます。

芦崎の砂嘴や田名部川河口付近に現在積もっているのと同じように溜まった砂や、浜堤背後の湿地の跡も見られます。

露頭の規模は長さ約8km、高さ約20mと非常に大きく、海岸線の移動に伴う堆積物の変化を連続的に観察することができ、更新世の海面変動を知る上で重要なジオサイトです。

露頭の構成

田名部平野が海底だった約12万年前以前の地層が、高さ約20mの露頭として海岸線約8kmにわたって見られます。海岸線の移動に伴う堆積物の変化を連続的に観察することができます。ほとんどが砂層で構成される地層は、現在の芦崎のようなバリアーや田名部川河口付近の堆積物に対比され、浜堤背後の湿地を示す泥炭の堆積も見られます。

砂鉄産業

北部海岸には、恐山火山・むつ燧岳の火山噴出物起源とみられる砂鉄が溜まり、随所に黒色の浜が見られます。古くは東通村で700~500年前の製鉄遺跡が見つかっており、江戸時代には南部藩が採取し製鉄を試みています。1954年の調査では、下北地域の砂鉄埋蔵量は全国の約2割あると見積もられています

外海地まきホタテ

沿岸も砂質底が広がっていて、この環境を活かして行われているのが「外海地まきホタテ」漁業です。外海地まきホタテは陸奥湾産の稚貝を放流し、3年間外海(津軽海峡)で育てたのち漁獲します。外海の自然条件で育ったホタテは、陸奥湾の養殖ホタテに比べると、津軽海峡の荒波にもまれて身に歯ごたえがあることや、貝殻が砂底で磨かれて綺麗なのが特長です。