ちぢり浜ジオサイト

津軽海峡に面した、むつ市と風間浦村との境界付近に位置する「ちぢり浜」。

ここでは、波の力によって形成したさまざまな地形を観察することができ、その地形がもたらした伝説も残っています。海水がたまった穴のなかには多くの生き物が生息しており、環境教育での活用も行われているジオサイトです。


海食地形

300~260万年前に堆積した軽石凝灰岩などが含まれる大畑層が波に削られた様子を見ることができます。海の水位が高かった時代にできた海面下の平坦面や波食棚が数十mの幅で広がっていて、その上で様々な侵食地形が形成されています。海食崖付近で掘り込まれているノッチ(波食窪)や波食棚上に直径1 mを超すようなものも存在するポットホール(甌穴)、ハニカム(蜂の巣状風化)構造などの地形がちぢり浜の景観を形づくっています。

環境教育

ちぢり浜には数多くのポットホールが点在しています。干潮時には傾斜の少ない波食棚が露出し、小さな子供でも容易にポットホールまで近づくことができ、そこに生息する多様な生物に手を触れながら観察できます。小学生に対する環境教育のほか、海洋研究の普及などの、環境変動による沿岸生態系の変化をとらえるのに適した場となっています。

「ちぢり浜」の由来

「ちぢり浜」は、平安時代中期の武士である源頼義(みなもとのよりよし)が鬼を退治した際、その血が散った浜であるため、このような名称になったという伝説が残されています。そのほかにも、弁慶が投げたとされる「黒岩」や「弁慶の足跡」と称される地形など、ちぢり浜の周辺には歴史上の人物にまつわる地物名が多くみられます。