大湊・芦崎ジオサイト

大湊(おおみなと)・芦崎(あしざき)は地形を生かした人びとの生活や歴史をみることのできるジオサイトです。
下北最高峰の釜臥山(かまふせやま)や砂嘴(さし)と呼ばれる地形の芦崎などがあり、明治時代には海軍大湊水雷団が設置されました。現在は海上自衛隊大湊地方隊が設置されており、北の防衛の要となっています。


芦崎・砂嘴

砂嘴とは、砂でできた嘴(くちばし)のような形状をした地形のことです。芦崎の砂嘴は、釜臥山などから流された土砂などが、陸奥湾の沿岸流によって運ばれて形成されました。砂嘴の地下には、約4300年前の「泥炭」が見つかっていることから、形成は完新世の中頃以降も続いていたと考えられます。

釜臥山

釜臥山は標高878mの下北最高峰で、約80万年前の噴火によって形成されました。火山噴出物の堆積によって、山裾は緩やかな傾斜地となりました。この斜面を利用した釜臥山スキー場は、「海を望むゲレンデ」として知られています。山頂付近に整備された展望台からは、むつ市街地のほか、太平洋や津軽海峡も一望できます。

大湊海軍

明治時代、北方警備の拠点は当初、北海道の室蘭に置かれる予定でした。しかし、室蘭は津軽海峡に面しており防御面などに問題があったため、最終的に大湊に海軍の拠点が設置されました。釜臥山と芦崎によって地形的に防御されており、釜臥山などから流れる水が豊富だったことが海軍設置の起因となりました。釜臥山の安山岩で造られたアーチ式の堰堤(えんてい)などの水道施設は、国の重要文化財として残されています。